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― 雑誌『上方芸能』は年4回(2・5・8・11月)発行しています ―

2011年12月号(11月発行) 雑誌『上方芸能』 第182号紹介

《特集》 いま 洒落の力を問う
雑誌『上方芸能』 182号 編集前記

ことば遊びのひとつである「洒落」は、周囲の笑いを喚起し、場を和ませる効能を持っている。大阪には古くからいくつもの「洒落ことば」が伝えられ、人びとは困難な状況も洒落のめし、笑い飛ばしてたくましく生きてきたことを教えてくれる。だが、洒落の持つ力はそれだけではない。喜劇である狂言の笑いの三分類が「滑稽」「祝言」「諷刺」であるように、洒落ということばにもまた、気の利いた「ウイット」や機知に富んだことばの礫「エスプリ」という意味があるのだ。面白いことば遊びとしての洒落だけでなく、聴く人を感心させるウイット批判精神を発揮するエスプリがもっと社会で役割を果たせば、私たちの暮らしを改善し、充実して豊かなものにしてくれるだろう。改めて「洒落」を多角的に捉え、再発見する特集を組んだ。


特集
  • ことばの化粧とことばの礫 木津川計
    洒落の三態−洒落・ウイット・エスプリ−/ことばの化粧(ウイット)とことばの礫(エスプリ)の違い/ことばの化粧(ウイット)とは何か―表現の狩人として―/想像―詩人と嘘つきの合作―/舞踏としての詩・対比としての詩―ウイットの本領をさぐる―/対比と喩え−直喩と隠喩/ことばの礫としてのエスプリ―新聞にみる政治笑話―/政治笑話の秀作24話―全417話中の5.8%―/「直ちに影響はない」はどう撃たれたか−/言い繕い、言い逃れる手法―隠し、ぼかし、遅らせる―/弱い批判精神のエスプリ―0.0012%の創作力―/機知に対する「嫌悪の情」を「親愛の情」に
  • 洒落の効用 織田正吉
    日本語はすべて洒落になる/『万葉集』の戯訓と『古今集』の洒落/かなの発生と洒落/物名と回文/駄洒落的思考の危険性
  • 明治の大阪・滑稽爆弾炸裂! 吉野孝雄
    「大正時代」というくくり方/謹厳な人格者/宮川松安のプロフィール/大阪市立市民館初代館長・志賀志那人/出会いネットワークのなかの浪花節演者/新作の探求・同時代へのまなざし/おわりに―浪花節にのこしたいもの
  • 洒落という亡霊 石田柊馬
    つきまとう曖昧さ/近代的なエスプリ/ギャグに抗する方途/〈洒落〉の風流心はなくなった
  • 演じる側の変化 大池晶
  • 近松の洒落精神 井上勝志
    謡曲の利用/謎解きのおもしろさ/旧作の世界を蘇らせる/洒落に込められた意図
  • 漫画家の洒落精神 篠原ユキオ、武田秀雄、たなべたい、南久美子、柳たかを
シリーズもの
  • この人の日々
    ★松竹新喜劇錦秋公演を控え、出演・演出に取り組む同劇団代表、渋谷天外さん
    ★『宝塚 幻のラインダンス〜戦争で夢が消えた乙女たち』を著した、辻則彦さん
    ★『上方芸人 自分史秘録』を上梓したワッハ上方学芸員、古川綾子さん
    ★60歳からの充実、大正区の歴史を掘り起こすボランティア活動で4,000人の知り合いを得た、松田邦雄さん
    ★第4回関西朗読コンテストで宮沢賢治の『ざしき童子(ルビ:ぼっこ)のはなし』を読み、大賞を受賞した、峰松節子さん
    ★第三回システィーナ歌舞伎で石川五右衛門を演じる、片岡愛之助さん
  • エッセー 好きなせりふ 86
    あたたかき湯の湧くところ、あたたかき人の情けも湧く 岡本修一(青蛙房代表取締役)
    きれいは穢い、穢いはきれい 中村孝義(大阪音楽大学教授)
  • スター途の風景 15
    市川右近(歌舞伎俳優)
    鶴澤寛輔(女流義太夫三味線弾き)
  • 花形クローズアップ 68
    黒田恵(女優/劇団潮流)
    … ききて・広瀬依子
  • 贔屓のひきおこ私 31
    高橋圭一(大阪大谷大学文学部教授)が旭堂南海(講談師)の魅力を語る
  • なつか史スタア伝 31
    伊東雄三(毎日放送ゼネラルプロデューサー)が南田洋子(女優)を想う
  • 美学な幕切れ 43
    大阪がやっと思い出した芥川賞作家・開高健 福岡美彦(開高健展準備委員会委員長)
    江戸時代への時空の旅 八杉淳(草津市立草津宿街道交流館兼史跡草津宿本陣館長)
  • 私の朗読ROAD 13
    生きた言葉を届ける 久保田ひさ子(人形館ぽー代表)
    誠実さと真摯さを忘れずに 柳沢佐和子(朗読劇団あめんぼ座代表)
  • 安らぐ居場所37
    村野森(日刊スポーツ大阪本社野球グループ次長)
    楠見静子(無職)
    森川孝子(事務職員)
    原強(NPO法人役員)
  • 『上方芸能』観・歓・楽・学24
    山元眞平(府立高校教諭)
    木村友紀(元「上方芸能」編集部)
  • 私の芸能肩入れ談24
    渡邊秀志(高等学校教諭)
    川越平八(無職)
  • 私の趣味
    河内香代(主婦)
    掘田啓子(川西合唱連盟理事長)
追悼
  • 茂山忠三郎さんを偲ぶ
    味方健(能役者・能研究家) 森西真弓(本誌編集代表)
  • 「第四回朗読コンテスト」を終えて 〜感じ、考え、夢見たこと
    菊川徳之助(関西朗読コンテスト審査委員長)
芸能ジャーナル
  • 動き始めた新生「日本センチュリー交響楽団」
    坂倉健(日本センチュリー交響楽団コントラバス奏者)
  • 静岡県舞台芸術センターの新たな取り組み
    松本茂章(県立静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
  • 苦戦が続く宝塚大劇場
    小竹哲(朝日放送イベント事業部)
  • 100回を迎えた「初心者のための上方伝統芸能ナイト」
    森西真弓(本誌編集代表)
時評
  • 【歌舞伎評】仁左衛門の『伊勢音頭』・海老蔵の『勧進帳』 上田由香利
    関西風の公演/上方歌舞伎会の方向転換/嬉しい事態
  • 【文楽評】漲るもの、そのすべてに 森田美芽・片山剛
    政治悲劇と家庭悲劇のはざまで/今あるものへの距離
  • 【演芸評】ピークでの引退。そして、こだわりコント。 今村荘三
  • 【落語評】何が「プロ」なのか やまだりよこ
連載
  • 霊感を科学する87
    いいかげんにしなはれ、血液型人定め 安斎育郎
  • 映像の中の芸能 37
    『堀川波の鼓』 藤井康生
  • 情熱の歌舞伎俳優坂東竹三郎聞き書き 16
    水口一夫
  • 河内音頭取りの資料をめぐって 28
    万国博覧会と河内音頭5 上海国際博覧会・前編 河内家菊水丸
  • 上方芸能風土記 20
    ―京の大仏― 奥村功
  • 松竹少女歌劇の足跡 31
    肥田晧三
  • 上方から世界へ 羽ばたく芸能 2
    日本舞踊家/藤間流師範・泉嘉夫 川崎一朗
  • 武智鉄二資料集成 63
    権藤芳一
  • 思い出ほろほろ劇場 31
    柳たかを
  • イラスト・ルポ 117
    最新のイラスト・ルポはこちら
    高宮信一
情報スクラップ

〜各界の動きをお知らせします〜
  • 歌舞伎・文楽花ごよみ 藤岡英一
  • 演芸かわら版 松尾美矢子
  • 浪界ダイジェスト 芦川淳平
  • 音楽芝居さんぽ 松本茂章

芸能ひろば(川柳人生劇場 木本朱夏/近頃映画事情 猪野美子/舞踊の表現 花柳禮叟/絵はがきオールドシアター 平川義浩/芸能の胎動 天理大学雅楽部)人・まち最前線 白牡丹図 編集前記/バックナンバー案内/提灯広告・維持基金・意見広告/京町堀通信/芸能エッセイ/鬼ヶ島日誌/編集後記
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